○尾根の刈り払い道を辿る
その後、通信関係や放送関係のアンテナ群が林立する木地挽山山頂へ寄り、牧場の中の道を通称・石川山(三角点名・石川)へ向かう。当初は、石川山の下に車を置いて牧場の中を歩いて、その奥から続いているという刈り払い道へ出る予定だったが、石川山の手前から新しい林道ができているので車で入ってみる。1kmほど走ったところが終点であったが、北側に延びる牧柵のそばであったので、そこに車をデポする。
鉄条網の牧柵を越えてその縁を最奥部まで進むと、その手前の右側にSaさんが教えてくれた刈り払い道が見える。しかも、偶然とはいえ、前日に刈り払いを終えたばかりで、今日歩く私のために整備をしてくれたような道である。道ばたには、あちこちに国有林との境界を示す「境界見出し標」の標識と標石が設置され、中央には踏み跡がはっきりとついている。道に横たわったままになっている刈り払われた笹や草を見ると、刈り払われていなければ藪漕ぎ状態と思われる箇所も多く、偶然の幸運に感謝して進む。

標高差にして130mほど下り、さらに登り返したところが535コブである。正面に二股岳が見える。そこから方向を90度北へ帰ると、
目指す弥五兵衛岳が見えてくる(5)。再び下り、標高差130mの急傾斜の道が一気に頂上を目指して続く。
最後の急登を登り切ると頂上稜線で、300mほどで一番高い頂上に到着する。その先にも刈り払い道は続いている。きれいに刈り払われているのにあるはずの三等三角点(点名・弥五兵山)が見つからない。
稜線上の道を戻りながら探し、300mほど手前の稜線へ飛び出た地点の内側の草の陰に見つけることができた(6)。頂上部まで戻って、展望を楽しむ。眼下に大沼グリンピアが、その先に剣が峰を雲で覆われた駒ヶ岳〜大沼〜横津岳〜木地挽山が連なる(6)。左手には今年の4月に山スキーで登った三九郎岳が見える。30℃近い暑さだが、上空にはトンボが舞い、ススキが穂を開いて、秋近しを感じさせる。

20ほど休んで戻ることにする。来るときは急ぎ足で、帰りは暑さもありのんびりと歩いたので10分ほど余計に掛かってしまった。牧場へ入る前に刈り払い道がどこへ続いているのか確かめたくて、そのまま進んでみたら、200mほどで、直角に北東方向へ下っていっているので、戻って牧場へ入り、車の所まで戻る。
帰りに、点名・木地挽という三等三角点が頂上より2kmほど南にあるので、それを探しに行く。どうやら牧場の中の小高いところにあるらしい。馬の群れに睨まれながら牧場の中に入れてもらう。
案の定、函館平野が見下ろせる緩やかな小高いピークに飛び出すような感じで設置されていた。北側には木地挽山頂と駒ヶ岳が見える(7)。