チセヌプリ林間深雪滑降
00.2.26(土)
午前中はルスツスキー場の準指検定会に顔を出し、函館地区の受検者や引率者への激励をし、終了後、憧れの「北海道のクロカン事情紹介」の管理人で、私にセキュラフィックスという山スキーもどきの用具を紹介してくれ、山スキーの道へ誘ってくれた山スキールートパイオニア・Hさん@栗山町と待ち合わせのチセヌプリスキー場へ向かう。
まず、駐車場で、HPで拝見していた「ダットンどこでも就寝カー(キャンピングカー)」に先に逢う。13時、リフト乗り場で、昨冬以来のメールでのお付き合いに感謝し、初対面の挨拶を交わす。ハードな山スキーやクロカンスキーの名手ゆえに、もう少しごつい感じかと思っていたが、研究職そのものの穏やかな顔をした30代のスリムなナイスガイである。
まず、私のスキーに深雪用の流れ止めのないのに気づき、早速すずらんテープでオリジナルアイデア流れ止めを作成してくれる。彼は、「何でも改造アイディアマン」の顔を持つ・・・・すずらんテープの先に10cmくらいのビニールテープをT字状に張り合わせ、(すぐ抜けない障害?)、すずらんテープを1mほどの長さにして、スキーのビンディングに結びつける。そして、ビニールテープを付けた方を足の結ぶのではなく、ズボンの下のゴムの中に押し込む。すなわち、スキーが外れたときにそのテープがするすると伸びて、それをたぐっていけば、スキーが見つかるという仕組みである。
天気はばっちり、リフトを降りると目の前にチセヌプリの大斜面・・・・その腹に、午前中、彼がラッセルをして付けたというジグを切ったトレースがばっちり・・・。そして、ちょっとした沢地形状の中にほとんどターンをしていないような1本だけやたらと気きになる大半径のストレート気味のシュプール、それが、彼のシュプールである。
札幌を中心に襲った記録的なドカ雪は、ニセコには、最高の深雪となっている。さて、彼の案内は、チセの大湯沼の縁に下りる林間コースである。彼の速いこと速いこと、どんな急斜面もほとんどターンしないで直滑降気味で樹間をすり抜けるように粉雪を巻き上げながら凄いスピードで滑って行く。
ほとんどターンをしないのだから、若い頃はともかく長い間踏みならされたところばかり滑ってきた自分には着いて行くのが大変・・・・周りに木が生えている上に、地形から来るギャップやらコブやら、彼には全然目に入らないようである。こちらは、絶対動体視力が落ちてきていて、何が待っているか分からないところでは若い頃のようなスピードで滑るのが辛くなってきている。でも、雪の状態は、膝上ほどの深さですが、全く重さが感じない。後傾姿勢などまったく必要としない、2週間前の三段山と同じようなパフパフ状態である。感じるのは彼のスピードについていく恐怖心だけである、彼を途中で待たせるのは悪いが、深雪のフワフワ感を味わうためにも、スピードをコントロールするためにも、こちらは小・中回りターンで滑ることにする。「おお!ふかゆき!・・・」最高の気分である。
このコースは斜面は、下りてから、大湯沼の橋を縦走し、国民宿舎・雪秩父の駐車場や玄関前を通らなければならないので、ボーダーが全然いないのが最高である。誰も滑っていない斜面を探しながら、どんどん休まず、10本も滑ったであろうか。途中1度だけ反対側の尾根を辿り、ほとんど荒らされていない自衛隊の練習斜面となっている一枚バーンに出る。この何も障害物もコブもギャップもない1枚バーンでは、恐怖心を全く必要としない・・・・彼が「お先にどうぞ!」と言ってくれる。快適なターンを刻んだのは言うまでもない。
こちらもだんだん慣れてきて(深雪はとにかく慣れである)、楽しめるようになる。彼は、コブやギャップを飛んで滑って行く。私もまねして若い頃を思い出し飛んでみるが、飛びきれないでクレバス状のところへスキーの先から落ち込んだりしながらもセーフ・・・。
雪があれば、どんなところだって、・・・羊蹄山頂稜から20分で滑る下りたというまさにぶっ飛びHさんとの年齢差を感じながらも、楽しいひとときを楽しんだ。