3:45 起床(太陽の里キャンプ場)
14:45 占冠・湯の沢温泉(入浴) 22:00 帰宅(函館) |
1時間一度も休憩すること無く、見晴台に到着。富良野盆地の上空も確実に晴れ間が広がり、その雲海の向こうには十勝連峰がくっきりと姿を見せている。まもなく、足元が垂直に切れ落ちる稜線に出る。谷の向こうには昨日辿った旧道コースのユーフレ川や夫婦沢の沢地形とその両側に鋭く聳える槙柏山と夫婦岩、そして北尾根(1)、手前に鋭く聳える屏風岩などが快晴の空の下にくっきりと見える。谷底から吹き上げる爽やかな涼風、小鳥の囀り、最高の青空・・・昨日の悔しさを取り返して余りある気分である。
その急な雪渓の下に着く。まず、直登を試み、キックステップを繰り返しながら 10m位登ってみるが怖くなる。ストックもアイゼンもなく直登するには、できなくもないがあまりに急で、滑落したら奈落の底である。谷側の稜線の笹藪を詰めて、頂上岩峰に取り付く方法が安全そうである。どちらにしても一人なら不安である。後ろからやってくるストックを持った男性を待つことにして、そこで20分程休憩する。
さっそく、二人で写真を取り合っているうちにツクモグサ(3)を見つける、写真でしか見たことのない花とのうれしい対面をする。淡い黄色の花びらの中に黄緑色の雌しべや雄しべの花で、いかにも高山植物の花という感じの花である。 そううこうしているうちに年配の元気な二人連れが到着。頂上は4人になる。 結構あちこち登り歩いているらしい、48歳の、住まいは札幌で、旭川に単身赴任しているという先程の男性といろいろ山の話をしながら食事を摂る。旧道コースを下ることを話すと、「まだ旧道コースは一度も歩いたことがないので、足手まといになるかも知れませんが、ご一緒していいですか?」と聞かれ、即座に同意する。脚力が同じ程度の人なら、一人より二人の方が、心強いし、楽しいものである。
昨日歩き損なった北尾根コースの核心部は、起伏の激しさも凄いが、足元の花々がこれまた凄い。頂上下で見た花のほかに、イワベンケイ、タカネザクラ、コケモモ、チシマアマナ、チングルマ、これも早い花でなかなか目にできないウラシマツツジ・・・恐らくあとひと月もしたらもっともっといろいろな花が咲いているに違いない。 そんな花々や、離れるにつれて、その姿がますます鋭くなり、北アルプスの槍ヶ岳を思わせる山頂の姿や、その下に広がる本谷の様子を楽しみながら、登り返しを何度も繰り返す下山を続ける。とくに頂上の鋭峰の姿を見たくて旧道コースの北尾根にこだわっただけに、何度も何度も振り返って眺めてしまう(4)。同行の男性も、旧道コースについて来て本当に良かったという気持ちらしく、凄くうれしそうである。
![]() 「雪渓の炎」 浅地氏画 |